植物を元気に育てたいけれど、どの肥料を使うべきか迷ったことはありませんか?
また「ハイポネックス 微粉」と「ハイポネックス 原液」の違いや、それぞれの効果的な使い方が気になる方も多いはずです。
本記事では、ハイポネックス微粉の基本的な使い方をはじめ、原液との違いや使い分けのポイントを徹底解説します。観葉植物、多肉植物、開花植物など、育てている植物に合わせた施肥方法がわかるので、初心者でも安心。
この記事を読めば、植物がもっと健康に、そして美しく育つ秘訣が見つかります!
ハイポネックス微粉とは?

ハイポネックス微粉は、植物好きさんやプロに広く愛用されている肥料で、粉を水に溶かして使います。
植物に必要な三大栄養素と言われる窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)などがバランス良く配合されていて、水に溶けやすく、根から栄養を効率よく吸収できるため、効き目がすばやいです。
観葉植物、多肉植物、開花植物、エアプランツなど幅広く使うことができます。粉末状で軽く持ち運びも便利なため、家庭でも使いやすく、施肥の頻度や量を調整しやすいことも特徴です。
ハイポネックス微粉には水に溶けない成分も入っていますが、ゆっくりと溶け出す緩効性の成分になるので、にごったまま与えてくださいね。
ハイポネックス微粉を使うメリット

ハイポネックス微粉を使うことで、暑さ寒さ、日照不足、乾燥などのストレスや病気、害虫に対する抵抗力が強くなり、健康的な植物になります。
植物の葉色が鮮やかになり、根の発育が促進されるため、健康的な成長をサポートします。根がしっかりと栄養を吸収できることで花つきも良くなり、植物全体の生育が安定します。
手軽に希釈でき、使用方法もシンプルなので、初心者でも安心して利用できる点もメリットです。
微粉ハイポネックスはカリウムとカルシウム成分が多く含まれるため、植物を健康的にコンパクトに育てるのに向いています。カリウムは細胞を引きしめる効果があるので、あまり大きくなりすぎないように育てたい人におすすめです。大きく育てたい人は、原液タイプのハイポネックスを選ぶといいでしょう。
ハイポネックス微粉の基本的な使い方

ハイポネックス微粉の希釈方法
ハイポネックス微粉は水に溶かして使用する肥料です。基本的には、1リットルの水に対して1gのハイポネックス微粉を溶かす割合が標準です。
しかし、植物の種類や成長段階に応じて濃度を調整するのが理想です。植物によって適切な希釈倍率が異なるため、注意してください。
| 草花、観葉植物、バラ、キク、野菜、花壇、庭木、花木、果樹、芝生など | 500倍 水1リットルに2g | 1週間に1回 |
| 洋ラン、鉢花(シクラメン、プリムラ、セントポーリア、ベゴニア、シャコバサボテン…)球根など。 | 1000倍 水1リットルに1g | 1週間に1回 |
| 東洋ラン、サボテン、エビネ、山野草、カンノンチク、シュロチク、オモト、盆栽など。 | 2000倍 水2リットルに1g | 2週間に1回 |
施肥の方法
希釈したハイポネックス微粉を植物の根元にゆっくりと注ぎます。水やりのように鉢底から水が軽く流れる程度まで施肥すると、根がしっかりと栄養を吸収できるので、土全体に肥料成分が行き渡ります。水やりと施肥を同時に行えるため、手間もかかりません。
育て方の例
- ガジュマル
- 通常の成長期(春~秋):1リットルの水に対して2g
- 若い苗や弱った植物:0.5g/1リットル(薄めにすることで負担を軽減)
- 施肥のタイミング:生育期(春~秋)に1週間に1回程度与えるのが一般的です。冬は生育が緩慢になるため、施肥頻度を減らし、または施肥を中止します。
- サボテン
- 成長期(春・秋が多い):0.5g/1リットル
- 休眠期(夏または冬):基本的に施肥を控えるが、与える場合はさらに薄く0.25g/1リットル
- 施肥のタイミング:多肉植物は、葉や茎に水分を蓄えることができるため、肥料を多く必要としません。生育期(春~秋)に、10日に1回程度、薄め(2,000倍~3,000倍)て与える程度で十分です。休眠期(冬)は施肥を控えます。濃すぎる肥料や過剰な施肥は、根腐れや生育不良の原因となります。
ハイポネックス微粉とハイポネックス原液の違い



ハイポネックス微粉と原液の特徴
ハイポネックス原液の方は、リン酸を多く含みます。リン酸は植物の花付きを良くすると言われています。
一方、ハイポネックス微粉はカリ成分が3倍以上多いですね。カリウムは、よく言われるのは、根っこに効くと言われています。根張りをよくするようで、日照不足や寒さ・暑さ、病害虫への抵抗力が強い植物に育ちます。
微粉と原液の使い分けポイント
もう一つ注目したいのは、どちらも窒素成分の量はそこまで変わらないじゃん!と思いきや、微粉の方が植物が吸収しやすい硝酸性窒素を原液タイプよりも多く含んでいるんですよね。
原液タイプに多いアンモニア性窒素は微生物の働きで分解され、植物が吸収しやすい硝酸性窒素に変わっていくのです。つまり、水耕栽培や屋内で微生物の少ない環境では、植物が吸収しやすい硝酸性窒素を多く含んだハイポネックス微粉が適しています。また、日照不足などのストレスにも強くなるので、水耕栽培や屋内ではハイポネックス微粉を使いましょう。
また、冬場の場合も屋外は微生物の働きが弱まるので、植物が吸収しやすい硝酸性窒素を多く含んだハイポネックス微粉を選ぶといいでしょう。
ハイポネックス微粉と活力剤の違いと併用方法

ハイポネックス微粉と活力剤との違い
ハイポネックス微粉は植物の成長に必要な主な三大栄養素と呼ばれている「窒素」、「リン」、「カリウム」を多く含んだ肥料です。わかりやすく言えば人間で言う「ご飯」のようなものです。
一方の活力剤は、ハイポネックス微粉が「ご飯」なら「サプリメント」のようなものになります。肥料の補助として使うもので、窒素、リン、カリウム以外のビタミンやミネラル、アミノ酸が含まれ、根っこの発育をサポートする役割が強調されています。
ハイポネックス微粉と活力剤の併用方法
ハイポネックス微粉を基本の肥料として使用しつつ、成長が鈍い時や環境が急に変わったときなど、植物がストレスを受けやすい時期に活力剤を併用するのが効果的です。もちろん普段から併用することで、より健康的でたくましい植物に育つでしょう。
具体的には、微粉を2週間に1回の施肥スケジュールで使いながら、活力剤は1週間に1回、希釈して葉や根元に散布する形が良いでしょう。これにより、植物が持つ生命力を引き出せます。
失敗しないためのポイントと注意点

過剰施肥を避ける
ハイポネックス微粉は成分濃度が高い肥料のため、適量を守ることが大切です。濃度が高すぎると肥料焼けや成長障害を起こす可能性があるため、「薄めから始める」ことを意識し、徐々に植物の反応を見ながら調整すると良いでしょう。
希釈後の液は早めに使い切る
希釈した肥料は劣化しやすく、保管すると効果が薄れるばかりか植物に悪影響を与える可能性もあります。その日のうちかなるべく早めに使い切るようにしましょう。
まとめ

ハイポネックス微粉は植物に必要な栄養がたくさん入った「ご飯」のようなものです。ハイポネックス微粉を使うことで、ギュッと引き締まった健康的な植物に育つでしょう!
植物の種類に合わせて適切な希釈濃度と頻度を守り、活力剤などと上手に併用することで、植物が健康的に育ちます。私もずっと使っていますが、本当に全然違いますよ!
また、ハイポネックス微粉は特に室内に向いている肥料です。微生物の少ない室内の土では栄養を吸収しやすいからです。室内で植物を育てる方は、ぜひハイポネックス微粉を使ってみてください!
